July 20, 2008

提案書

21 de Julio
日本に研修に行っていたカウンターパートの看護師長Blancaが帰ってくる。
3ヶ月間、沖縄、長野、東京で日本の医療(特に保健分野)について同じ南米諸国の医療者と勉強してきたらしい。日本には大変感動して帰ってきていた。
そして、その後はEncarnacionのTV、ラジオに引っ張りだこ。
私も日本からのボランティアということで連行されたり。。

Blanca帰国に合わせて、約3ヶ月間で今まで自分が働いてきて感じたこと、この病院で不足していること、他同僚たちの不公平な待遇、患者サービスなど、気づいたことを『提案書』として出してみた。口頭でも構わないんだけど、スペイン語力不足を補うためにも、そして文書として残しておいた方がその後も見てもらえるかなと思い。。
しかも、話の途中で中断させられる多々あったからね。。。
こんな外国人のボランティアが片言のスペイン語で提案するなんて、、、とも思ったけど、でも自分の考えをしっかりと伝えたかったから。
反応は、意外とよかった。
「そうなのよ、私もこれを考えていたのよ。来月にはやりましょう。」
「同僚達は不満を言っているの?知らなかったわ。。後で話しあってみましょう 。」

その後、どこまで実行されるかは分からないけど、私のできることをやっていこう。
そして、同僚たちの言えない事を代弁する役にもなり、同僚達の働きやすい職場になってくれればと思う。

July 13, 2008

Hoenau, Argentina

13 de julio
Hoenau(ドイツ人移住地)で車のラリーがあると誘われ、行ってみる。
きれいなお姉さん達がたくさんいました。




夜、ArgentinaのPosadasの夜景を見にzona bajaへ
Posadasは光が多く、ビルが聳え立つ先進国の一つ。
でも対岸Encarnacionは、ダム問題、労働、医療、教育、、いろんな問題を抱えている。
アルゼンチンは医療費無料、でもパラグアイ人がアルゼンチンで受診・入院すると、馬鹿にされたり、放置されたりしているらしい。

こんなに近いのに遠く感じるアルゼンチン。。

July 12, 2008

僻地医療

12 de julio
毎週土曜は病院のプロジェクトで僻地医療へ
Encarnacionから1時間ほど車で走ると、足が悪い村がある。
電気、水道はなく、ろうそく、井戸生活。
食料はほぼ自給自足。周囲の空き地にマンディオカを植えていた。

診療所はあるが歩いて1時間、バスなどはなく馬車を使ったりたまたま通った車に乗せてもらうらしい。
病院のスタッフ数名、近隣大学の心理学科の学生ボランティアと供に、5月から村の全体調査、7月から村で寄生虫の駆虫薬、ワクチン接種、教育が足りていないため学生による衛生教育、遊び、また、大人を集めて村の問題点を医師とともに話し合う。
その後、村までの道が悪く雨の日は沈んでしまうところもあるため、そこに橋を作ろうということになった。
しかし、経済的な問題があるため、市役所に依頼するらしい。

とても活動的な病院だ。

July 6, 2008

外来

7 de julio
今週からConsultorio
季節は冬、また学校の冬休みも重なり外来患者は常に溢れている。。
ほとんどは風邪。
たまに救急患者も運ばれてくるが、ざっくり切れ流血しながらやってくる人が多い。
サッカーをやっててこけた、働いててこけた程度なんだけど、骨が見えるほどにぱっくり、傷もでかい。。
きれいに整地されてなく、尖った石が散乱しているために、軽く済むはずの外傷もひどいことになっている。
そして、外来は野戦病院状態。。
とにかく洗って、看護師が縫う。医師は1人しかいないので、他の外来患者で手がいっぱい。隣ではネブライザーやったり、体重測ったり。。

そんな忙しいConsultorioでも、看護師はのんびり。。
大量の患者が待っていて、外傷患者も待っているのに、「私、ちょっと歯科受診してくる。」と。いやいやそんな状況じゃないよと私が説明しても、「ここはParaguayだからね。落ち着いて。」と言って笑顔で去ってしまった。。

これから2ヶ月Consultorio。がんばろう。。

July 3, 2008

最近の趣味

休日、天気がいい日は近所の原っぱで三線練習。
椰子の木が立ち並び、遠くには国境の河、パラナ川、そしてArgentinaのPosadasの街並みが見える。蚊に刺されまくるけど、空が広くて気持ちがいい。

夜、一人でのんびりしたい時はHempを編む
でも、Hempがないから他のHilo。いろいろアレンジできるし、静かになれるから楽だ。
 
職場の帰り道、散歩がてら植物採取。
ここは熱帯ということもあり、日本では見たこともない植物がたくさん。
葉、種、実、花、木、全てのものが生命力溢れている。
TerereやMate用の薬草もあるから興味深い。

July 2, 2008

手術

03 de julio
今日は久々の手術なので見学に行ってみた。
OP室には電気メス、モニター、ライトなどあるが、ここの機器にもJAPóNの文字。
2年前に援助してもらったらしい。
でも、気管支ファイバーはあるけど使える人がいないから、放置されてるらしい。。

スタッフは外科医2人、麻酔科1人、オペ室Ns1人の4人のみ
滅菌物の準備などは全部外科医が行い、オペ室Nsは外回り担当、麻酔科は呼吸器がないから、ずっとバギングしていた。。













ほとんど使い捨てのものはなく、ガウン、マスク、キャップ、滅菌シートに至るまで滅菌布が使用され、滅菌手袋など使い捨てのものは、患者が購入し持参する。
物がなくても、人が足りなくても、なんとか頑張ってやっているみたいだった。


救急車の運転手Dannyのお父さんが亡くなった。
Centroの近く勤務先付近で、頭部を数回殴られ、その後運ばれた先の病院でペニシリン中毒で亡くなったらしい。アレルギーがあったにも関わらず注射されたらしい。
死因がどこにあるのか定かではないけど、ここは不幸が重なりやすいことを痛感。。
日本ではありえないこともここでは何でも起こりうるんだろう。
とにかく、病院にはお世話にならないように生活しよう。。