January 24, 2010

時間がかかる。。

パラグアイでは、教育が足りないと皆口々に言う。
実際、患者や家族と接していても、「え?!そんなことまで知らないの?」ということが多々。。

エンカルナシオンは識字率は90%以上。
しかし、他の田舎からも多くの患者さんがやってきているため、字が書けない、読めない、スペイン語が分からない、グアラ二ー語しかしゃべれない、という人々は多い。
そして、昨日教えても、今日忘れていたり、理解していなくても理解してると言ったり、ということも多いため、継続的な教育が必要になってくる。



じゃあ、ということで、
病室や外来に、絵付きの情報掲示板を作ろうと持ち出したのは1年前。
部屋にあれば、いやでも目に入る、絵を用いながら説明できるから、子供にも大人にも理解ができるようになる。
その後、板のようなもので作るも、数が限られたり、壁に貼ってはだめ、釘も打ってはだめ、などなど、なかなか進まず、病室には貼ることができないままであった。


そして、9月ごろ再び入院病棟に戻ったのをきっかけに、再挑戦。
院長、秘書、「あら、いいわね、やりましょう。」 
管理課に訴えると、「今はお金がない。来月ね。」
10月、11月、12月、、、
毎度毎度頼むが、お金がない。。
仕舞いには、私の顔を見るだけで、まだないわよ!と。。

そして、1月、管理課の人が変わったのをきっかけに再度頼み込むと、あっさり「買えるわよ、欲しい数教えて」と。
翌日、「待って、明日会計窓口に聞いて、お金もらって買いに行くから。明日ね。」
翌日、「今日聞いてだめだったら、私がお金渡すから。」
翌日、「まだよ。今日、秘書に聞くから。明日ね。」
翌日、「まだよ。秘書いなかったから聞けなかったの。今聞くから。」
翌日、「ユリコーーーー、あなた毎日来るのね。はぁ。。今、市役所に聞くから。」
毎回頼む先が違うのも不思議だけど、、きっとお金がないからとかで、たらいまわしにされてるのかな。
そして、市役所に頼んで、やっと物が3日後到着した。
去年のことを考えると、事がやっと進んだことが嬉しかった。

そして、今度は、貼りつける準備。
他スタッフのアイデアを聞きながらやるも、半ばまで進んだ後にこれはこうだったほうがよかったんじゃないの?やら、このボードには紙は貼れないのよ、扇風機ですぐ外れるわよ、他の紙をくっつけないとだめよ、やら。。
最初に言ってよ!自分でやってくれ!!とか思いながらも、現在も試行錯誤中。。
何をやるにも時間がかかる。。


物は高くないし、自分で必要なものを買ってしまえば早いもんだろう。
でも、私が買わなくても、病院は何とかできる。お金はいろんなところに使われているから。。
ペンキの塗り替え、ドアの位置変え、入り口の全面ガラス張り、秘書たちのユニフォーム変え、、、
毎回、スタッフも頭をかしげる院長の病院改革。
もっと、スタッフや患者の声を聞いたらいいのに。。。
冷蔵庫の故障、医療機器の不足、故障、、必要なものはたくさんあるのに、それは後回しで外見変革が行われる。

現大統領も新しい2000グアラ二ー札を作ったり、ゼロ切りを予定していたり、、
なんだか、ズレてるところが多いようだけど。。。

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