March 13, 2009

橋渡し業

日本では、『新生児マススクリーニング』として先天性代謝異常検査が、
退院前、ルーチンで行われている。
フェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症とか対象6疾患。。

パラグアイでも、厚生省で数年前から『Piecito』(検査無料)が開始。
ここでの対象は、
フェニールケトン尿症、先天性甲状腺機能低下症、嚢胞性繊維症の3疾患。
でも、なかなか必要性を理解してもらえないのと、検査に時間がかかりすぎて結果が届くのが4,5ヶ月後ということもあり、医療現場の人たちもあまり行っていなかった。

しかし、去年新機材導入され、結果が届くのが約1ヵ月後! 飛躍的な大進歩!!


厄介な事は、H.P.M.(エンカルナシオン市立小児病院)が、
市役所の管轄であること。
公立なのに、私立のような扱いで、全くやり方が変わる。
国を挙げてやっているプロジェクトなのに、ここは市役所管轄だからと言って、やらない。
そして、そんな重要なプロジェクトも厚生省管轄ではないから、情報すら来ない。

その代わりに、Piecitoの検査項目数個できる機械を購入し、
独自に検査を実施。
しかし、患者への請求はバカ高く、100,000G(2000円)

もちろん、患者によっては払えない人も多いのに。。

上に言っても、ドクターに言ってもなかなか取り合ってもらえず。。
稼ぎたいから仕方ないのかもしれないんだけど。。。
というわけで、H.P.M.では検査不可。。



しかし、一昨日H.R.E.(厚生省管轄病院)の『Piecito』担当者と話をし、
H.P.M.からは患者を送ることにした。
上は話ができないから、ワクチンセンターと外来のスタッフにPiecitoの重要性を話すと「これは大切だわね、協力するわ。」と俄然乗り気!
上には内緒で、患者にはPiecito行ったかの確認、行っていなければ説明してH.R.E.に行ってもらう、ということを説明しておいた。

そしたら今日、
ワクチンセンターのRufinaが、「今日、家庭出産したBebeが来たから、H.R.E.に行ってもらうよう説明しといたわよ。」と。
うまくいってるじゃん!!!


私の仕事って、ホント橋渡し業なんだなぁ。。
ちょっとでも機能した感あり、めっちゃ嬉しかった!!
これからもめげずにがんばるぞー!!

国がもっとプロモーション活動したり、
もっと連携すればいいのにとも思ったりもするけど、
とりあえず、エンカルナシオンだけでも徐々に普及活動を行っていこう。

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